Composite Ultra WhiteTM(以下コンポジット・ウルトラ・ホワイト)は、Zircotec独自のThermohold® (サーモホールド)技術を利用した他に類を見ないコンポジット・コーティングです。
遮熱板やエキゾースト周辺のコンポジット部品など熱を被る側の部品に施工することで、より一層の熱対策が可能となります。
この技術は、元々F1のブロウン・ディフィューザー(Blown Diffuser)が導入された際に開発された画期的な技術でした。
ブロウン・ディフィューザーは、排気ガスを直接カーボン製のディフィューザーに当ててダウンフォースを増やすという技術でしたが、このZircotec社のコンポジット・コーティングの技術が無ければ成立しないものでした。
【コンポジット・ウルトラ・ホワイトの特徴】
ダブルレイヤーコーティング
コンポジット・ウルトラ・ホワイトは、ベースボンド層、ホワイトセラミック層から成るダブルレイヤーコーティングです。
高い耐久性能
コンポジット・ウルトラ・ホワイトは、Zircotec独自の結合技術により部品の表面に固く結合します。
様々な素材へのコーティングが可能
コンポジット・ウルトラ・ホワイトは、カーボンファイバー/グラスファイバーなどの複合素材や、耐熱温度が100℃以上のプラスチックなどの樹脂製品にも施工することができます。
軽量
コーティング膜がわずか0.2mmなので、重量の増加を最小限に抑えられます。
圧倒的な耐熱性能
コンポジット・ウルトラ・ホワイトは1,400℃までの操作温度に耐えられます。
【データシート】
コーティング種類 | Composite Ultra WhiteTM(コンポジット・ウルトラ・ホワイト) |
---|---|
ボンドコート | 案件によって金属ベースかセラミックベースから選択 |
ボンド層の厚み | 0.02mm - 0.05mm |
セラミックマテリアル | ジルコニアベースのセラミック(特許取得) |
セラミック層の厚み | 0.1mm - 0.15mm |
表面層 | - |
表面層の厚み | - |
トータルの厚み | 0.2mm(特別な指定が無い限り) |
質量 | 0.6 - 0.75kg/m2 |
表面組織 | ~30 - 40 Ra(算術平均粗さ) |
カラー | ホワイト |
放射率 | ~0.2 |
反射率 | ~80% |
熱伝導率 | ~1.4w/m°K |
最高適応温度 | 1400℃(焼結開始~1500℃) |
施工対象 | カーボンファイバー製/グラスファイバー製コンポジット部品、プラスチック部品 ※施工対象物は、耐熱温度100℃以上が条件となります。 |